1964-04-09 第46回国会 衆議院 社会労働委員会 第31号
しかしながら、これらの国産生ワク等の今回の服用の実情を調べてまいりますと、一部に非常な不安があります。この世の母の不安、これはある方々がそれらについてことさらなる宣伝をしたという点だけでできているのではもちろんありません。
しかしながら、これらの国産生ワク等の今回の服用の実情を調べてまいりますと、一部に非常な不安があります。この世の母の不安、これはある方々がそれらについてことさらなる宣伝をしたという点だけでできているのではもちろんありません。
○伊藤(よ)委員 昨日来御質問申し上げているわけなんですけれども、昨日の御答弁の中に、生ワク投与において九件の死亡と、それから十四件の申し出があった、それが全部国産生ワクの投与に関係がないという御答弁がございましたが、念のために、私が存じております五件以外のところの個々について、厚生省の御調査になっている死亡の診断の結果でございますね、病名をちょっとお聞きしておきたいと思います。
冬の時期、すなわちポリオ流行期でない時期の投与においてさえ、このように世界的に類例のない高率の事故者を出している事実にかんがみまして、流行期に向かってのこの不完全な国産生ワクの法律による強制的投与は、いかに危惧さるべきものであるかは論をまたないのであります。したがって、現行予防接種法を改正して、国産生ワクを強制的に投与せんとする本法律案は絶対に成立さしてはならぬのであります。
国産生ワクの第一号という点に一番の問題があるというふうに考えております。第一号をつくられる場合には、少なくともこれを人体安全テスト——安全という上に立って、動物実験の上に人体実験というのが科学の常識であろう。これはいかなる科学の文献にも書かれてあるだれもの常識になっておる。それが抜けておって、発表されておらない。
事故が起きたらどうだとか、あるいは事故が起きた場合には困るから事前にどうしろというようなことは一つも書いてなくて、国産生ワクは安全だから、反対運動をやっているやつの意見を聞くことなしに、強引にやれということだけ言っているのです。何も体制をつくっていないです。調査してないのです。いまおっしゃったとおり、新聞に出ていることをあなた方は材料として使っている。
○谷口委員 本問題は人命に関することでありますし、私どもとしてはこの国産生ワクを開発することに賛成でありまして、したがって、りっぱなものに仕上げたいという念願を持っておるのであります。
それは必ずしもお医者さまが国産生ワクの安全性を疑ってのことではなくて、だれか一人何か事故が起きましたときに、そのお医者さまの責任みたいに一般的に思われる。
○伊藤(よ)委員 私は、すでに三月三十一日の本会議におきまして、国産生ワクの投与にあたって事故が発生いたしまして、母親の不安がたいへん高まってまいりまして、中には中止する地区も出たということについて緊急質問をしたわけでございますけれども、あの際まだ十分な御答弁をいただかない問題がございましたので、本日は少し重複する点もあるかと思いますけれども、あらためてお伺いしたいと思うわけでございます。
○伊藤(よ)委員 それで、この改正法の施行は四月一日よりするというふうになっておりますけれども、それ以前に、すでに二月中旬から国産生ワクの投与を開始されたわけでございますが、その根拠と理由をお伺いしたいと思います。
○藤原道子君 私は、日大で吉倉博士のお話を伺いましたけれども、もうすでに完全に免疫ができているはずなのに、なぜ今度のを飲んだか、私どもにもわかりませんと、したがって国産生ワクによる障害だと仮定するならば、輸入ワクチンがきかなかったということ、こういうことを言っていらっしゃったのです。それが一つ私にはわからない。
○参考人(丸山博君) 私の申し上げましたのは一般論ではなくて、現に問題になっている日本の初めてつくられた国産生ワク投与の問題について、そういう調査をするような態勢が十二分に組まれておって、そうしてその中から成績が発表されているかどうかということについて疑問を持っているわけなんです。それですから、私がイエスとかノーとかというような判断を下すことができないのでございます。
それなのに、国産生ワクをやる必要があったか。